コロナ禍も少しずつ落ち着き始めている中で、今まで遠出を控えていた方も今年は旅行や帰省などでベビーカーで移動する機会も増えてくるのではないでしょうか。

お子様とのお出かけシーンで、近年ベビーカーにまつわる事故が増加傾向にあります。


赤ちゃんの成長は早く、好奇心が芽生えるようになると様々な場面で思わぬ行動をとることがあります。

目を離した一瞬に危険な状況になることもありますので、常にお子様の様子に注意し目を離さないようお願い致します。


ベビーカーご利用中の危険な状況を未然に防ぐために、今一度、親御さんに心がけてほしいポイントをまとめました。


✅停車中は必ずフットブレーキをかけましょう。


電車やバスに乗っている間やお子様の乗せ降ろしの時はフットブレーキをかけていないと、ほんの少しの揺れでベビーカーが動いてしまい危険です。また、平らだと思っていた場所が緩やかに傾斜していて、一瞬目を離した隙にベビーカーが動き、ヒヤリとする場面に遭遇したという報告も寄せられています。

ベビーカーを停止した時は、ほんのわずかな時間でも必ずフットブレーキをかけるよう習慣づけましょう。


尚、フットブレーキをかけた際、必ずブレーキの両端がタイヤの溝にしっかりはまっているかの確認もお忘れなく。リストストラップはベビーカーとパパママを繋ぐ安全を守る大切なアイテムです。万が一のためにもぜひご使用をお願いいたします。


✅乗ったら必ずシートベルトを装着しましょう。


ベビーカーが多少揺れたり動いたりしても、5点式シートベルトをしっかり締めていれば乗っているお子様への影響は最小限に抑えることができます。子どもは思わぬ動きをするものです。誤って転落しないようシートベルトの着用を忘れないようにしてください。


また、ショルダーベルトをはずして腰ベルトだけ装着しているケースや、ベルトは装着しているけれどお子様が身を乗り出せるほどゆるんだ状態で使っている様子を見かけることがあります。


これではいざという時にベルトからすり抜けてしまって安全を守れません。落下やすり抜けによる重傷事故を防ぐためにも正しくベルトを装着してください。


そしてぜひお子様にも乗るたびに「安全を守るためにベルトをしようね」とお話しながら乗せてあげてくださいね。小さな頃からの習慣はきっといろんな場面で役に立つと思います。


✅ハンドルに荷物をかけすぎていませんか?


ハンドルに荷物を掛けてしまうとベビーカーのバランスが不安定になり転倒のリスクが高まります。



COCOシリーズのバスケットは容量17ℓ、耐荷重5㎏の大容量な荷物入れです。エアバギーの安定した走行性能と重心バランスを考え、お荷物は全てバスケットに収納していただくことを推奨しています。


そうは言っても増えてしまう荷物。少しくらいなら荷物をかけても構わないですよね?とよく質問を頂くのですが、ハンドルの1点に集中して荷重がかかるS字フックは荷物をかけすぎてしまう傾向があるため使用を控えていただくようお伝えしています。


手元ですぐに取り出したい小物類などは、ハンドル両サイドに取り付ける専用のオーガナイザーをご用意しておりますのでこちらをぜひご利用いただけたらと思います。耐荷重2㎏までとなりますので重い物は避けてください。



✅ベビーカーの操作をする時はお子様の手が届く距離では行わないようにしましょう


ベビーカーを畳む時に近くにいたお子様がうっかり手を挟んでしまったり、思わぬケガをしてしまうという事故が数多く報告されています。エアバギーは片手で簡単に畳めない構造になっていますが、これは大人が両手で確認しながら操作を行うことで開閉時のリスクを減らし安全を確保するという意味合いがあります。


また、お子様が大きくなってくると自分で「押してみたい、操作してみたい」とベビーカーで遊ぶようなことがあるかもしれませんが、転倒や指挟みなど思わぬ事故が発生する恐れがありますので絶対に遊ばせないようにしてください。ベビーカーには構造上のすき間も多く、大人が想像もしないような事故が起こる可能性があります。繰り返しになりますがお子様からは目を離さないことを徹底していただくようお願いします。


 


✅お子様を乗せたままエスカレーターには乗らないで


ベビーカーに乗せたままエスカレーターを利用することは大変危険です。お子様だけでなく、周囲の人にも危害を加える恐れがありますので絶対にやめましょう。また電車に乗車する時、急いで乗ろうとしてドアに挟まれてしまったり、転倒してしまったというケースも報告されています。ゆっくりと余裕を持った乗降をお願いいたします。


 


ヒヤリ・ハットを経験した方の体験談に共通することとして

「少しだけと思って目を離した」「子どもが予想しない行動をした」を多く挙げていました。


また、その時の状況として「急いでいた」「慌ててしまった」ということがあります。小さなお子様との外出は想定外のアクシデントに見舞われることも多いと思いますが、ぜひ落ち着いて対処できるようにこころに余裕を持ってお出かけを楽しんでいただけると幸いです。